【読書】ドラッカーの時間管理術 𠮷松隆
薄い本で読みやすい。ただ時間管理という狭い範囲での話ではなく、ドラッカーのマネジメントを俯瞰するような形で時間管理と結びつけている感じの本だ。
確かに時間管理を行うにはそれ以前に大事なことがあるよねというのは当たり前の話だ。
なぜこの本を手に取ったかというと僕自身は全く時間管理していないからだ。ほんとにしてない。(笑)
ガンガン仕事中に割り込んできても受け入れる。ただしこれだけは譲れんという仕事をしているときは「10分待って。」とか電話も無視する。
個人的には時間よりも仕事の優先順位を重要視。7つの習慣で紹介されているマトリックスを使っている。
基本的に日々の仕事は緊急度と重要度が高い仕事がどんどん来る。だからこれは放っておけない。やるしかない。そうした業務をこなしながら隙間時間に、緊急度は高くないが重要度が高い仕事を必ずするようにしている。
実はこの緊急度は低く重要度が高い仕事の中には、緊急度が高く重要度が高い仕事を効率的にさばくための準備も入っている。予測しておくのだ。
緊急度が高く重要度が低い仕事は基本的に自分ではしない。任せる。緊急度も重要度も低い仕事は無視だ。
そんな感じであまり「時間」というのを意識していなかった。この本では
- 時間を記録する
- 時間を整理する
- 時間をまとめる
という3段階に分けている。1番の時間を記録するでは1分単位で記録するとまである。まさに科学的管理法そのものだよね。僕は記録する時間も記録するのかななんてひねくれたことを考えながら読んだ。
すごくいい方法だとは同意するが、この3つのことをするのは結構大変そう。しかもスタッフに同様のことをさせるのはちょっと難しいかもなあ。
というのも昨年も色々なシートを作って意識付けを行ってきたんだけど、こういったものは導入する側からするとすごく良いものに見えるんだけど、スタッフからしてみたらやらされ感たっぷりなんだよね。
大事なのは自身でこうしたことをしてみようという気持ちなんだけど、そこがどう動かせるかって結構難しい。もちろん一度やらせてみるところから始まる部分はあるんだけど。
この本には時間管理の話だけじゃなくて、他にもドラッカーのいい話が載っている。それぞれ非常に面白い。
ただこの本の最後にも出てくるが、ドラッカーの「何によって覚えられたいか?」という問いは僕は個人的に大嫌い。なぜにここにきて他人尺度なのって思ってしまう。
Life is the dancer and I am the dance.