【読書】寝てもとれない疲れをとる本 中根一
いやー、もうこの系統の本は読み飽きたな。というのが読んでからの感想。
著者は悪くない。悪いのは読む僕だ。そろそろ情報収集癖をやめるべきだと思うね。(笑)本当に「睡眠」と「疲れ」に関する情報収集はこれで最後にしようと思った。
東洋医学だろうが西洋医学だろうが、問題は自分がどう感じるか?自分が快適だと感じるかどうかが結構大事なこと。そこに誰かに教えられるノウハウなんてないことはないけど、最後は自分が自分のことをよくわかっているはず。
自分が心から快適だと思うことをすることが大事という当たり前のことに行き着くわけだ。しかし問題なのはこの「自分」という概念。
自分が思ってるほど「自分」が自分でないことが実際ある。知識で頭でっかちになった自分、周りからの意見に左右される自分、揺れ動く自分なんて本当の自分じゃないよね。
僕はこの数年の自律神経障害との付き合いの中でその部分に根本的な要因があったと感じている。
- 夫としてあるべき自分
- 父親としてあるべき自分
- 職場の長としてあるべき自分
そんな外から規定される「自分」をやってきていて、本当の自分らしさを見失っていたと思う。役割としての自分を演じてきていた。そこに無理が来たんだろうなと思う。
じゃあ本当の自分は誰かっていうと、何も考えずにその瞬間の思いだけで動いているこの肉体や精神が自分なんだと思う。動くから自分だし、感じるから自分であって、自分だからこう動くとか自分だからこう感じるという定義づけではない。
この部分ってすごくわかりにくい部分なんだけど、一昔前に一度分かったつもりでいた自分の在り方だった。それが激変する人生の中ですっかり忘れてしまっていたというのが今回の問題の根底にあると思う。
だから最近はあるべき自分をできるだけ外しにかかってるところ。役割は役割でいいんだけど、それと自分を混同しないこと。突き放して考えること。このことができるようになってきて、だいぶ楽になってきた。
まあこの本の話は何にも関係ないのだけれど、この本を読みながら「あー、もうこの手の本は俺には不要だな。」って感じたことは本当に意味ある一歩だと思う。
Life is the dancer and I am the dance.