ボンヤリズム

Life is the dancer and I am the dance.

【読書】どんぶらこ いとうせいこう

 

どんぶらこ

どんぶらこ

 

 

東日本大震災での東北。そして故郷。

 

そのあたりがこの小説のキーワードかなと思いながら読んだけど、何がメッセージなのかはよくわからなかった。散りばめられる宗教的な話などは震災と関連付けられないことはないが、その辺も読者に任されてる感じがした。

 

震災の時にも感じたことだが、故郷という概念が僕はあまりよく分からない。父親の仕事の関係で引っ越しが多かった僕には故郷がない。

 

田舎の実家なんてものもない。かろうじて関西圏の文化に馴染みがある程度の故郷感はあるが、ここが僕の故郷ですって場所はない。

 

なので故郷に帰れない。住み慣れた街に帰れない。そうした望郷の念というのは分かりにくい。

 

この小説で淡々と語られる田舎の情景や、人々の濃密なやり取りはなんとなくは情景としてはわかるものの、実感として自分の経験と結びつかない感覚があった。

 

著者のいとうせいこう氏も東京出身だし、このあたりの故郷感をどうやってこんな表現に落とし込めたのだろうと不思議に思いつつ、サブカルにも造詣の深い著者の懐の深さに感嘆した。

 

Life is the dancer and I am the dance.

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...