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【WEB】胃ろう、もし勧められたら リハビリで回復する可能性 「無意味な延命」考え根強く 西日本新聞記事より

胃ろう、もし勧められたら リハビリで回復する可能性 「無意味な延命」考え根強く|【西日本新聞】

 

医療従事者としての意見を言うと、この記事は正しい。

 

一時期胃ろうは無駄な延命だという論調で数名の医師が本が立て続けに出版したことで、胃ろうのイメージが大きく変わった。僕は現場でその流れの変化を大きく感じた。

 

実際、現在胃ろうを選択される方は、以前よりもかなり減った。そして医師もその流れに乗っている感じはする。

 

この胃ろうを論じる上で大事なのは、やはり口から食べられるようになるチャンスが残っているのか残っていないのかをしっかり判断することだ。実際に何年も胃ろうをしていたが、専門家に見てもらったら実は食べられるということが判明し、胃ろうを外して口から再度食べられるようになった人を多く見てきた。

 

そのような専門的な評価や訓練を行うのが言語聴覚士というリハビリの専門家だ。言語障害を取り扱うこの職種は人間の口や喉周りの仕組みやリハビリの専門家なので、言語だけではなく食べる飲み込むという動作を得意としている。

 

ただしこの言語聴覚士は他のリハビリ専門職に比べてまだまだ人数が少ない。故に記事にあるようにちゃんとしたリハビリが行われないまま胃ろうをダラダラ続けるということが起きる。特に介護保険分野には少ないからだ。

 

国の政策として病院から早めの在宅復帰を促しているわけだが、こうした部分でやはり無理が出ている。現場を知らないお役人さんたちはやはり現実を知らない。

 

胃ろうにいい悪いはない。あるのは適用か否かの評価をちゃんとしているかどうかだ。家族としてはやはりちゃんと医療従事者と対話する必要がある。にわか仕込みの思い込みで判断するべきではない。

 

ちなみに胃ろうはもともと小児分野で始まった。小児では子供のこれから先の長い人生を考えて栄養手段として胃ろうを考え出したのだ。今それが高齢者に使われている。本来の目的と異なる使い方になっているということは知っておいて無駄はないだろう。

 

それと経鼻栄養だが、これは本来短期間の代替栄養手段であり、長期的に使うものではない。鼻から胃まで管が通るということは、粘膜上に触れる管の長さが長くなる。そうすると粘膜にも影響があるし、管自体がどんどん汚れる。決して長期間使うものではないが、医師によっては長期間使う医師もいる。

 

どうかこうした状況に自分の家族が陥った時には、まずは調べて欲しい。その上で、思い込みなしに専門家の意見を聞いて欲しい。そして自分の頭で考えて欲しい。

 

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