登山を題材にした推理小説がどう展開されるのかワクワクしながら読んだ。特別スゴイ事件がが起こるわけじゃないが、最終的に樋口の死が解明されていく過程はとても面白かった。
その過程が十分に登山に絡められていて、終始山の中で物語が進む。ただ主人公の真山と樋口との関係は過去にさかのぼりながら丁寧に描写されていて、その二人の関係性が故に物語に厚みが出ている感じがした。
登山なんてめったにしないけど、マラソンとかと一緒で一度魅入られるとやめられない世界なんだろうね。
Life is the dancer and I am the dance.