結婚6周年を迎えた。まだまだ夫婦としては歴史は浅い。だが僕は独身貴族で行くと決めていたのに覚悟の40歳での結婚。妻はバツイチでの結婚。
何となく二人とも単なる恋愛の延長からの結婚ではなく。現実的な結婚だったという点でちょっと感覚が他の方の結婚とは異なるかもしれない。
先日5歳になった長女、もうすぐ2歳になる次女。二人の子宝に恵まれ、幸せな家族として過ごさせてもらっているが、そんな幸せの裏側には我をも忘れる忙しさがある。
僕はその間に部署の責任者となり、妻は二人の子供の面倒見る母親となった。仕事に追われ日常に追われの毎日である。
今日ふと、結婚当初に二人でよく聞いていた曲が聴きたくなってCDを取り出した。ところがその曲の作曲家の名前が思出せない。曲名さえ思い出せない。なんでだ?あまりにも日常の忙しさに埋没していた結果なのか?(笑)
話は変わるが、僕が独身時代に良く聴いていたネットラジオがあった。それがOTTAVAである。
このネットラジオの中でも特にお気に入りだったのが、斉藤茂氏がやっていた番組である。今では週に1回しか出ておられないが、当時は毎日帯番組をされていた。
聴いていて心地よい声と、丁寧でいてどこか愛嬌のあるDJぶりがすごく落ち着けて、毎日聴いていた。そして結婚して妻に紹介したところ、妻もはまって二人でよく聞いていたのだ。
結婚して新婚旅行に行くことになったのだが、行先はフィンランドのヘルシンキ。今では北欧ブーム真っ盛りだが、当時はさほどでもなかった。流行り始めていたのかもしれないが、実際ヘルシンキでは日本人を見ることはほとんどなかった。
その時に妻の希望で斉藤氏の番組にリクエストを出した。新婚旅行でフィンランドに行くので、それに合う曲を何か。みたいなお任せリクエストだった。そしてそのリクエストが採用され、斉藤氏が僕たちに選んでくれたのはこの曲だった。
Oskar Merikanto. Romance op 12
僕たちは大いに感動して、ヘルシンキでこのCDを探して購入までした。
そのことを今日思い出した。そして子供たちが騒ぐ中、久しぶりにこの曲を聴いた。たった6年なのに、なんだこの懐かしさは!と二人でびっくり。
新婚時代を思い出し、その余韻に浸りながら再度この曲を聴いているところである。
その後もOTTAVAでは妻のメッセージが何度か読まれ曲をプレゼントしてもらった。子供がおなかの中に宿った時。そして生まれた時。
普段に忙しさの中に忘れていたあの頃の空気を思い出した。音楽はすごいね。一瞬で思い出させてくれる。これからも時々かけなきゃなあ。
Life is the dancer and I am the dance.