ボンヤリズム

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【読書】天の光はすべて星 フレドリック・ブラウン

 

天の光はすべて星 (ハヤカワ文庫 SF フ 1-4)

天の光はすべて星 (ハヤカワ文庫 SF フ 1-4)

 

 

ひさしぶりのSFである。今回今本を選んだのは完全にタイトルの魅力からだ。

 

なんとも不思議なタイトルだが、読後にそのタイトルの意味するところが分かる。そして改めてなるほどと思える。いや、恐れ入った。

 

そして読後にもう一つ発見したことに、この本が最初に出版された年だ。なんと1950年代。読みながらこの本がそんな昔に書かれたような雰囲気を感じさせない内容だったのを思い出し驚愕した。

 

もうそれだけでSF的である。

 

個人的にはハードSFという分野のSFが好きだ。内容的には難しい物理学用語が並ぶタイプのSFで、分からないけど緻密さが面白いところが好きなんだけど、この本はそういうタイプのSFとはかなり趣が違う。

 

結構ロマンティックな話があったり、描写が荒かったりでSFとしてはサイエンスを感じさせる部分は少ない。けれどどこかで宇宙の神秘的な魅力をうまくとらえていて、それをロケットの開発話とうまく組み合わせて表現されている。

 

SFらしくない展開に、実はいつになったらSFが始まるんだ?という気持ちでずっと読んでいたのだが、結局SF的な展開にはなりきらなかった。しかし、読み終わって全体像を思い返すと、うおっ、タイトルと意味がつながってこれは壮大なSFだったんだなと気が付く。

 

どんな分野にもマニアな人がいるので、SFマニアの人がこの本をどう評価しているのか気になるな。SFを普段読まない人でも十分に楽しめるSFだと思う。

 

Life is the dancer and I am the dance.

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