ボンヤリズム

Life is the dancer and I am the dance.

【読書】12月の読書まとめ「正しい本の読み方 」から「水曜の朝、午前三時の感想」まで

今月は後半意識して小説系を読んでみた。

 

12月の読書メーター

読んだ本の数:11
読んだページ数:2959
ナイス数:69

水曜の朝、午前三時水曜の朝、午前三時感想
死を直前に迎えた一人の女性の人生をたどる物語。体裁としてはテープに吹き込んだ話になっているが、その文体は見事にシンプルで、そして精錬された言葉が並ぶ。死を目前にした時に何を思うのか。死は生を際立たせる。そして改めて今まで生きてきた自分の生を思い返しては、あれでよかったのかこれでよかったのかと自問自答するのだろう。そしてその正解は、すべてが正しかったのだということになる。彼女のテープの話を語り手として語る義理の息子の存在が生を際立たせる。久しぶりに推理小説やサスペンス以外に読むのが止まらない小説に出会った。
読了日:12月30日 著者:蓮見 圭一
なぜ、残業はなくならないのか(祥伝社新書)なぜ、残業はなくならないのか(祥伝社新書)感想
すっきりしない。結局タイトルの答えは、「仕事の量が減らないから」ってことなんだろうか?仕事の量が減れば残業は減るだろう。うん。当たり前だ。でもそれができないのが日本の風習であり、これまでの労働文化だったわけだ。で、働き方改革は時間だけをみて量のことを考えていないという論調。んー、色々とデータを出してみたりしているけれど、分析に納得いく答えではなかった。残業しない国々と残業する国々の根本的な違いは何なのか?この本は問題提起としては意味あるけど、問題提起だけの本て...ちょっと残念な結果だった。
読了日:12月29日 著者:常見 陽平
脱出記―シベリアからインドまで歩いた男たち脱出記―シベリアからインドまで歩いた男たち感想
一気に読んだ。これがノンフィクションだとはなかなか信じがたいが、本当にあった話らしい。小説を読んでいるかのような感覚に陥って、時たまふと「これって本当の話なんだよなあ。」って思いなおすこと数回。それにしても強靭過ぎる。個人の強靭さはもちろんだが仲間がいるということの強みがひしひしと伝わってきた。それが故に亡くなる方の場面ではなぜかすごく寂しい気にさえなった。かなり古い著作だが映画にもなっているそうだし、ぜひ観てみたい。
読了日:12月25日 著者:スラヴォミール ラウイッツ
オレたちバブル入行組 (文春文庫)オレたちバブル入行組 (文春文庫)感想
ドラマは観たことがない。〇倍返しだ!というセリフを堺雅人が言っているのを観たことはある。その原作の一作目である。(と思う)銀行という僕らにはよくわからない業界で、どんなことが起きているのか?フィクションだけにすべてを信じるわけには行かないが、とてもリアリティある描写で迫真に迫る小説である。さすがヒットドラマの原作だ。シリーズ読んでみることにする。
読了日:12月21日 著者:池井戸 潤
働きたくないイタチと言葉がわかるロボット  人工知能から考える「人と言葉」働きたくないイタチと言葉がわかるロボット 人工知能から考える「人と言葉」感想
今年の傑作の一冊だ。もともと言語に興味があるからというのもあるが、この難しいトピックをこのような寓話で進めていき、合間に解説を入れるという構成に脱帽だ。人間の言葉は恣意的である。が故にその発せられる音声や文字に意味付けがないと成り立たない。他の動物の様にその音自体に何らかの意味が含まれていない。それに恣意性で表現できない部分は文脈やら推測やら、表情などの周辺言語を使って表すことさえあるのが人のコミュニケーションの在り方である。その奥深さを人工知能との比較で面白く紹介してくれる。面白かった。
読了日:12月21日 著者:川添愛
「結果を出す人」はノートに何を書いているのか (Nanaブックス)「結果を出す人」はノートに何を書いているのか (Nanaブックス)感想
第一印象だが、これは向き不向きがあるし職場環境にもよるし、万人向けのノート術ではないと感じた。特にこうした術系の本には「術」にかける情熱は伝わってくるのだが、その術を会得するのに時間と金がかかるという部分がある。もちろん何らかの仕えるアイディアがないかなと思ってこの手の本を手に取るわけだが、僕自身にはしっくりこない結果となった。まあ間違いはないし、このスタイルが合う人は役立つ本になるだろうとは思う。僕は面倒だな。
読了日:12月17日 著者:美崎 栄一郎
脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術感想
とうとう樺ちゃんは神になったのか。(笑)様々なタイムマネジメントの術が書かれていて、朝から寝るまでの時間をどう有効に効率的に効果的に使うかが網羅的に記されている。Youtubeの樺チャンネルで語られている内容ともかなり重なるが、復習的な感覚で読んだ。実践できている内容もあれば、そうでもない部分がある。今回一番記憶に残ったのがツァイガルニク効果だ。進行形の出来事は記憶から抜けにくい。僕はすごく考えすぎるタイプで、多くのことが頭の中で現在進行形のままが多い。どんどん書き出して完了形にしていこうと思う。
読了日:12月09日 著者:樺沢 紫苑
理想の上司は、なぜ苦しいのか―管理職の壁を越えるための教科書 (ちくま新書)理想の上司は、なぜ苦しいのか―管理職の壁を越えるための教科書 (ちくま新書)感想
安心したというのが最初の感想だ。役職としては管理職ではないのだが、実質的に役職者の仕事をしている身としては、とても共感できる内容が多くて、自分の悩んでいることが決して特別なことではないんだなと思えた。組織に属して仕事するとなると、どうしてもどうもならないことが存在する。それが耐えられなければ辞めて独立するしかないよなあ。どんな組織にだって何かしらの陰陽がある。しかし、最後は信頼関係の構築なんだとの改めて確認したし、自分がやってきていることは正しい道のりだったんだと安心した。
読了日:12月04日 著者:樋口 弘和
朝のコーヒー、夜のビールがよい仕事をつくる (Business Life)朝のコーヒー、夜のビールがよい仕事をつくる (Business Life)感想
コーヒーもビールも好きなので思わず読んだ。著者は医者だが調べてみるとタレントとしてもテレビに出てるみたい。美人医師がよくテレビにタレントとして出る時代になったね。朝のコーヒーは一番の楽しみなのだが、朝一のコーヒーはコルチゾールの分泌を抑えるので9時半以降に飲むのがいいらしい。困ったな。それとコーヒーもビールも利尿作用があるので、両方とも好きな僕は少し水分摂取を意識しないといけないと思った。水素水に関しては「?」だけど。自律神経に影響を与える点に触れているのは栄養学の話としては面白かった。
読了日:12月04日 著者:馬渕 知子
精神科医は腹の底で何を考えているか (幻冬舎新書)精神科医は腹の底で何を考えているか (幻冬舎新書)感想
いやーひねくれてるなあ。というのが第一感想。悪い意味じゃなくて、人の心の裏の裏の裏ぐらいまで考えて仕事している人たちなんだなということ。翻って自分自身のこともたぶんすごく考えてるんだろうなあとちょっとかわいそうな気分になった。僕自身は精神疾患ではないけれど、いわゆる認知症の方の妄想に付きあったりすることがある。いつも思うのは妄想とは言え、それはその人にとっては現実なんだよなということ。だから統合失調症の人でも、対応するときには覚悟を決めて話の内容を客観視する必要がある。そう考えると、僕もひねくれてるな。
読了日:12月03日 著者:春日 武彦
正しい本の読み方 (講談社現代新書)正しい本の読み方 (講談社現代新書)感想
実用的な本なのかと思ったら思想の話が結構あって、途中で読むのに難儀した。結構すっ飛ばして読んだけど、本は覚えてなくていいんですよという主張には同じこと考えている人がいたと思ってうれしかった。残るものは残るし残らないものは残らない。教育の話で暗記の話題も出ていたが、ダメな子供だった僕にはすごく共感できる部分が多くて、こんな風に教えてくれる先生だったらよかったのになあと思った。僕の場合、ラッキーなことに海外でそうした教育を受けられたことですごく変わったからよかったけど。癖のある本です。
読了日:12月03日 著者:橋爪 大三郎

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