ボンヤリズム

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【読書】なぜ、残業はなくならないのか 常見陽平

 

 

残業を減らすための努力をしている部署の責任者の立場で言わせてもらうと、なんとも参考にならない本だった。仕事の量を減らせば残業が減る。僕はそういう風に結論を取ったが、読み込み甘い?

 

データを出したり、自分の体験を盛り込んだり、かなりページ数をそこに使っていたけれど、何を分析したんだろう?そんな印象しか残らない本だった。

 

仕事を減らすって、企業にしてみたらそれは減ったら困るでしょ?仕事はそれなりにこなしつつ、それでいて高い質と量をこなす術みたいなものが必要なわけで、そこをなぜ日本ではうまくできないのかってところに切り込むことがこうした本に読者が求めるところだと思う。

 

僕が感じるにやはり日本の残業の根本は「早くしなければ」という根拠のない焦燥感だと思う。それは高度成長期に始まったもので、その文化が根強く残っていると考える。

 

今の人たちに団塊の世代の人たちのような理由での焦燥感はないだろうけど、文化として根付いてしまったので疑問を持たないようになっていたのではないだろうか?

 

そういう意味で働き方改革という政府の方針は、中身が何であろうと文化をぶち壊すという意味で価値のあるものだと思う。何事もなにか動かさなければ動かないわけだから。

 

残業が不毛のヨーロッパでは、働き方なんて話題にものぼらないだろう。なぜならあちらの世界は、働き方なんかよりずっと抽象度の高い「生き方」に価値を置くからだ。

 

彼らの中で価値ある「生き方」に、残業という概念はない。それとは正反対だけど同じように日本には、働くことが幸せな生き方であるという価値観だってありじゃないか。

 

問題はそれをどうとらえるかの問題で、捉え方を間違えると死んじゃう人もいるし、幸せな人だっているはずだよね。

 

個人的には働くのが嫌いだから、どちらかというとヨーロッパ的な生き方に価値観を置く方がいい。働く事にしあわせを感じることは少ない。僕は働く事を一種の競技のように感じている。

 

競技としての捉え方としては二つある。一つは頭を使って工夫をして成果を出すという捉え方。そして成果を出せばそれなりの対価が得られるという捉え方。

 

働くのが嫌いなのでどうしたら意味のある時間にできるかをいつも考えている。ただ漫然と時間をつぶすために働くのはいやだから。それに現実的に日本の社会では働かなきゃ生きていけない。

 

僕は残業のことを考えれば考えるほど、仕事の量とかの問題ではないと思う。やはりそれ以上の文化的背景があるように感じている。社会学的な研究がされると面白いんじゃないかな。

 

その場合タイトルが違うよね。「なぜ、日本人は残業をやめられないか」かな。

 

あ、あけましておめでとうございます。今年も変わらず続けていく予定です。

 

Life is the dancer and I am the dance.

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