ボンヤリズム

Life is the dancer and I am the dance.

【読書】脱出記 スラヴォミール・ラウィッツ

 

脱出記―シベリアからインドまで歩いた男たち

脱出記―シベリアからインドまで歩いた男たち

 

 

何でこの本を知ったのかはもう忘れてしまったが、よくこの本に出会えたなと感謝した。それくらい面白い本だった。

 

半沢直樹の次に読む本としては、かなり色合いの違う本だ。いつもなら小説の後はビジネス書が多いのだが、今回はノンフィクションだった。これがノンフィクションなのに、読んでいるとあたかも小説のように感じる内容なのだ。

 

まずもってシベリアからインドまで歩くということが全くイメージできない。極寒のシベリアから脱出を図り、ゴビ砂漠の灼熱地獄を通り抜け、ヒマラヤ山脈を1年かけて歩き続けるのである。信じろと言われても信じられない。

 

だが本当の話なのだ。

 

人の強靭さがひしひしと伝わってくる。しかしその強靭さは実は個人の資質というよりも、仲間の存在ありきだなと読んでいて何度も思った。

 

信頼関係における集団の強さ。それを痛切に感じるノンフィクションだ。こうした生還物は他にもあると思うが、あまり手を付けたことがない。

 

人が極限に置かれた状態でどのような行動や思考を取るのか。フランクルの夜と霧ではどちらかという精神面が重視されていたように思うが、この本ではまたちょっと違う観点からその人間の姿が垣間見える。

 

映画もあるそうだし、ぜひ観てみたいな。

 

Life is the dancer and I am the dance.

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