ボンヤリズム

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【仏教】人間禅 第58回禅フロンティア 「心療内科」と「禅」


人間禅 第58回禅フロンティア 「心療内科」と「禅」

 

最近、大愚和尚の動画に飽きてしまって、仏教のネタがない。そんな中こんな動画を見つけて興奮している。どういう団体かもよく分からないが、心療内科の医師が禅と絡めて心療内科を語る講演である。これが面白くてしかたがなかった。

 

決してプレゼン上手とは言えないが、朴訥したしゃべり方がこの講演者の方の人柄を感じさせる。プレゼン上手であることに越したことはないけど、やっぱり内容だよね。

 

医師の方の講演は基本こうした文献を紹介しながらの講演が多い。最終的にはこの講演でも人間の持つストーリーの大事さを語っていたが、そうした医療をNarrative Based Medison(NBM)と呼ぶのだが、講演の進め方は根拠を示しながらの医療、いわゆるEvidence Based Medison(EBM)の枠組みだった。

 

この辺、やっぱり医師だなあって感じた。

 

それでもこの医師の方の持つ感覚は内科医師の中では異質である。僕は医療機関に勤めるが、このようなタイプの医師はいない。

 

絶対に必要であることは明確なのに、こうした人間観であるとか倫理観であるとか哲学であるとか、そうしたことを口に出して言わなくても醸し出す医師さえいない。嘆かわしい限りである。

 

しかし、僕らはこうした医師が大半を占める医療を受けているということを忘れてはならない。もちろん専門的な知識や経験技術は豊富だろうし、素人にマネのできることではない。

 

素人として判断できるのは、人格というかやっぱり人間性なのである。その人間性は何から醸し出されるか?いわずもがなであろう。

 

僕はやっぱり仏教のすごさを改めて感じるに至った。その卓越した人間を見る目とそれを俯瞰する目の存在。全体を構築する縁起の法則。そして道元禅師の言われた身心脱落における、身と心の関係性。

 

医療という切り口で仏教を語ること。今後とても必要になるんじゃないかと思う。それは講演者の先生も言っておられたが、「死」から「生」を見ることが注目される時代に突入していくからだ。

 

多くの団塊の世代後期高齢者となり、死と隣り合わせになる。団塊ジュニアはその「死」にどう対処していくのだろう?高度成長期に経済的な豊かさこそが一番だという価値観の中で自分達の生活を気づいてきた彼らは自分たちの「死」がそこに迫った時に何を感じるのだろう?

 

そしてその経済的成長の恩恵を受けつつも、厳しい競争社会を生き抜いてきているジュニアの世代は、「死」をどう捉えていくのだろうか?

 

日本が失ったもの。これはあまりにも大きすぎる。精神性の復活にはやはり仏教や神道がもっと大きな役目を果たさなければいけないだろう。

 

Life is the dancer and I am the dance.

 

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