
頭がこんがらがってうまく話せない時に試してほしい 知的な伝え方
- 作者: 出口汪
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2017/06/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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なかなか面白い読後感だった。というのも、内容的にはコミュニケーション初心者向けなのだが、一体コミュニケーション初心者って何だよ!?って疑問に思ったからだ。
大体コミュニケーションって言葉自体が日本語じゃない。MBAとか心理学あたりから入ってきた外来語なわけだから、当たり前だと言えば当たり前だ。
で、ふと気づくわけだ。日本では義務教育が9年ある。そして、世界の中でも識字率が飛びぬけて高い国だ。なのに、コミュニケーションが苦手な人が多い。なぜだ?
で、この本のタイトルがキーワードだと感じた。
- 「頭がこんがらがって」という言葉。これって「思考」の問題だよね。
- 「知的な」という言葉。これって「説得」って意味に捉えられるよね。
- 「伝え方」という言葉。これって「話術」ってことだよね。
日本人は9年間の義務教育と、ほぼ義務教育化している日本の教育で「思考」「説得」「話術」について、ちゃんと学んでないってことになる。識字率が高くても、考えられないし人に理解してもらえないし話すこともできないってこと。
いやー、人材育成制度を作る上で、コミュニケーション力の向上させる教育の参考のために読んだ本だが、意図せず「コミュニケーション」ってのがかなり包括的なものだということが始めて理解できた。そして、それが苦手な人が多いことに愕然とする。
とにかくこういった本をどんどん読め!そして考えてまとめて話してみろ!としか言いようがないね。
Life is the dancer and I am the dance.