ボンヤリズム

Life is the dancer and I am the dance.

【読書】いま世界の哲学者が考えていること

 

いま世界の哲学者が考えていること

いま世界の哲学者が考えていること

 

 

若いころによくわからないジャズを聴いて、わかったようにふるまっていた自分を思い出すような本だった。要するに、読み切ったことに満足で、何が自分の中に残ったのか分からない状態だということだ。

 

途中何度か至極当然のように思ったのは、これだけあーだこーだと考えて、一般的には分かりにくい表現で物事を説明することの意味って何なんだろう?哲学って一体なんのための学問なんだろう?という疑問である。

 

興味のあるなしにもよるが、予測したり抽象的なものを分析してみたり、なんというか「で?」みたいな充足感の無さが残るのが哲学だなと感じた。いや、哲学を愛する人は、そうした「で?」みたいなところは問わないことが一種の掟みたいなところはあるのかもしれないけれど。

 

全く本筋とは違う感想だが、日本人の哲学者が一人として出てこなかったのは残念極まりなかった。逆に言うと、日本では哲学という物自体があまり文化的に馴染まないのかなとも思った。

 

著者の様に哲学を高いレベルで味わう専門家はいるにしても、いま世界の中の日本で哲学者が考えていることはないんだ。そんな感想を持った。別にいいんだけど。それでも。

 

またジャズの話を出してしまうが、僕はジャズが好きだ。しかし、ジャズという音楽が好きでも、カラオケでは楽しめない。ジャズの楽しみ方としては一般的に、雰囲気だろう。哲学も同じかもしれない。

 

ちなみに僕はジャズを聴く時にかなり注意してメロディーというか、音の成り行きを聴く。部分に注意を払って、気が付いたら全体としてバランスが取れている。そんな快感がジャズにはあるが、哲学にも同じような味わい方がありそうだと感じた。

 

この手の本は、読み終わったときには何の印象や記憶にもないのだが、ふとした時に思い出すことがある。そういう瞬間が来ることが楽しみだ。

 

それにしても日本のいまの哲学者は何をしてるんだ。

 

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