ボンヤリズム

Life is the dancer and I am the dance.

【読書】「職場のメンタルヘルス」を強化する

 

 

メンタルヘルスに急速に興味を持ち始めた理由は3つだ。

 

  1. 自分がストレスによる自律神経障害になったから
  2. スタッフがメンタルヘルスの問題で休職し、その復職をサポートしているから
  3. 元々の自分の生きる目的が他者に安心を与えることだから

 

なので、ストレスと名の付くメディアに敏感だ。グロービスの動画でもメンタルヘルスに関する動画を聴いた。ビジネススクールでも取り上げる時代なのだ。

 

なぜならメンタルヘルスの問題が、単なる福利厚生的な問題ではなく、経営の生産性の問題として注目されてきているからだ。

 

この本を読んだ理由はそこにあって、ストレスそのものを扱う本と言うより経営すなわち組織の生産性を題材として扱っているという点に着目した。

 

僕自身の心のの中にある目的「他者に安心を与えたい。」そんな動機からこの本を読み始めると、まずガツンとやられる部分がある。

 

管理職が気にかけるべきは部下の病名ではなく、どの程度業務を遂行できるかの機能性評価と、実際の仕事との関係で問題なく就業できるのかという事例性の評価なのである。(p107)

 

この機能性と事例性については説明はしないが、ポイントはその仕事に復帰できるかどうかを、なんとなく人助けのためで判断してはいけないということだ。

 

そして、予防することが大事だと書かれている。職場のメンタルヘルス対応度を上げておく。その点は僕も本質的な対策として賛同しながら読んだ。やっぱり予防が大事なのである。

 

メンタルヘルスの問題が起きてから対応するのは「コスト」である。そうならないように組織づくりをするのが「投資」である。この本のキーポイントはそこだ。

 

そのためには何が必要なのか?が、エリスのABC理論やSOCなどを挙げて論じられている。そして睡眠時間についてもちゃんと触れられているのにはちょっとびっくりした。これまで読んだメンタルヘルスの本で、睡眠時間の管理を組織として考える発想は出ていなかったと思う。

 

ちなみにエリスのABC理論は僕が高校生の時に初めて出会った心理学の理論で、国分先生の本で多大な影響を受けた。この新書の発売日は1991年になっているがその前からあったはず。 

〈自己発見〉の心理学 (講談社現代新書)

〈自己発見〉の心理学 (講談社現代新書)

 

 

SOCの概念には初めて出会った。Sence of Coherence(首尾一貫性)のことである。この感覚を得るには三つの要素があるのだが、それはネットで調べれば出てくる。

 

しかし、魅力的な概念だが、これを能力として身に付けるのはなかなか難しいなと感じた。相当自分を客観視する能力がなければいけない。ちなみに僕はそれなりに自分を客観視する能力があると思っていたけど、ストレスにやられてるからなあ。

 

その他、この本は他のメンタルヘルスの本と違って、切り口が非常に面白い。そして、メンタルヘルスへの視座が変わる本だと思う。

 

メンタルヘルスはどうしても腫れ物に触るような分野であるが、経営におけるリーダーシップ論などと同等の重要性を持つということが良くわかる本だった。

 

まずは、本書でも挙げられている「ノー残業デー」を後期から強引に導入してみることにする。反発必至だろうなあ。(笑)

 

Life is the dancer and I am the dance.