ボンヤリズム

Life is the dancer and I am the dance.

【読書】あなたの人生の意味 先人に学ぶ「惜しまれる生き方」

 

あなたの人生の意味――先人に学ぶ「惜しまれる生き方」

あなたの人生の意味――先人に学ぶ「惜しまれる生き方」

 

 

とにかく読み切るのにすごく時間がかかった本だった。かと言って、途中で飛ばし読みするような本でもなく、内容もすこぶる面白かった。


西洋の偉人?の生涯を取り上げ、どのような人生を送ったのかを丹念に書き上げた本だ。


西洋の偉人達が取り上げられる題材なので、キリスト教を中心に、なかなか文化として親しみがない分、腑に落ちるには時間がかかる。

 

しかし、読み進めて行くうちに、仏教でも取り上げられる問題もたくさん出てくるし、結局は西洋問わず人生の意味を考える時に出てくる諸問題は同じなのだなあと確信した。

 

ただ、どの人も歴史上の人物だから、多くのエビソードが本人の著作や伝記などから語られるわけだ。そこにこの著者の主観的な価値観が少なからず入り込んではいないのか?そこがかなり気になった。

 

恣意的にこの本の方向性を決めているのであれば、言論の自由はあるにせよ、歴史上の人物像という、もはやその正確さを第三者的に証明できないところで恣意性が働いているのなら、この本の価値は半分になるだろう。
まあ、その恣意性について、僕には判断する教養も知識もないので、どうにもならない。

 

しかし、この本に価値があるとすれば、多くの偉人がある意味変人だったことを証明する類の本であり、逆にいうと変人達は究極の状況から真理を見つめることができたということを示したということかなと思う。

 

結局のところ、人生の意味など自分自身でわかる範囲には無い。そのことを多くの偉人のエビソードを挙げて証明しようとした本だろう。


偉人であるからこそ、後方的分析であるからこそ、その証明の意味合いは強さを増す。なぜなら、どんな人でも、どんな時代であっても、真理は変わらないということになるからだ。

 

人生の意味について悩んでいる人は、時間があるなら、この本をきっちりと読んで欲しい。僕は少なくとも、繰り返し出てくる偉人達の話に飽きなかった。読めるはずだ。

 

著者のTEDトークもあるので、その本質を手軽に知りたい方はこちらを。


David Brooks: Should you live for your résumé ... or your eulogy?

 

Life is the dancer and I am the dance.