ボンヤリズム

Life is the dancer and I am the dance.

【読書】自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術

 

 

僕自身の自律神経障害もそうだが、職場にこの夏に休職から復帰するスタッフがいる。うちの組織はそうした休職者に対する復職プログラムがないことから、今回自ら作ってみた。(厚生労働省ガイドラインを出しているので、修正を加えただけだが。)

 

心の疲れというのは、自分の気が付かないうちに数段階を経て蓄積していく。それは今回の本を読んでも分かったし、近々スタッフにする「メンタルヘルス」の講義のために読んだいくつかのメンタルヘルス系の書籍からもよく理解できた。

 

もちろん、振り返ってみれば、自分自身の疲労蓄積の過程、自律神経障害への過程も同じような過程だったかもしれない。やはりキーワードは次の3つだろう。

 

  1. 自分では気づかない
  2. ある段階に至るとそれが病気であること
  3. 周囲の理解はほとんど期待できないこと

 

自分では気が付かないこと。これは自分自身の経験を通してもそうだが、休職中のスタッフとの面談でも何度も出てきたキーワードだ。まさか自分が?というところはこういうところから来る。

 

グロービスの動画でもあったように、「けちなのみや」な症状が出てきたら、この本でいる第2段階~第3段階に来ているのかなと思う。欠勤、遅刻、泣く、能率の体か、ミスが増える、辞めたい。この頭文字である。

 

大事なのは病気の段階に行くと、気持ちの問題でもないし、考え方の問題でもなくなる。要は「こころ」の問題ではなくて「脳」という臓器の病気なのだ。「心の疲れ」ではなくて、「脳の病気」なのだ。

 

上記のようなことも理解した上で、こうした休職者に対応していくことが基本になるのだが、そうした理解を持っている人は驚くほど少ない。というのも、なってみないと分からない部分があまりにも大きいからだ。

 

今回、休職者と面談する中で、僕だけが信頼できると言われていた。なぜなら、僕自身が自律神経障害で治療中ということをカミングアウトしたからだ。

 

逆に言うと、こうした理解を職場の他のスタッフにも広げていかなければ、本当の意味での復職プログラムは成立しない。

 

さて、この本では自衛隊というストレスが半端ではなかろう組織で、そうしたメンタルヘルスに携わる著者のストレスに対する技術が述べられている。まず、彼自身が書籍内でカミングアウトしているように、こうした専門家でさえ、うつ状態になり得るのだということを指摘しておきたい。

 

もう一つ、著作の中でムラということに言及してある部分には、大きな知見を得たと思う。これから休職者の復職を支援していく上で、このムラとは付き合っていかなければならない。まあ、僕自身の問題に関してもであるが。

 

今後メンタルヘルスは、非常に大きなトピックに今以上になっていくと思う。良くも悪くも日本はそうした成熟社会の中にいる。組織にいる限り、こうした人々は増えていくのだろうなと思うので、そういう立場にいる方にはぜひとも理解していただきたい。

 

Life is the dancer and I am the dance.

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