ボンヤリズム

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【読書】管理職のためのメンタルヘルス・マネジメント

 

管理職のためのメンタルヘルス・マネジメント

管理職のためのメンタルヘルス・マネジメント

 

 

自分の職場にはメンタルヘルスの問題で休職中のスタッフがいる。そのスタッフの復職へ向けての準備を行うために、他のスタッフにメンタルヘルスをどう説明するか?その参考に手に取った。

 

結論から言うと、厚生労働省が公開している参考サイトや資料などを読み込めば、十分にわかる内容で、ことさらメンタルヘルス疾患そのものを十分に説明したものではなかった。

 

ただ、こうしたマネジメントに無知な管理職者は多く、うちの職場でも本来こうした人事労務に長けているはずの部署は、何もしてくれない。復職プログラムがあるわけでもない。

 

管理職が分からないものがヒラにわかるわけがない。そんな場所に復職してくるスタッフがかわいそうだということで、僕が復職プログラムを作り提案して動き始めた。今後はそれをベースに他部署でも対応するという。

 

ちなみに僕はある部署の責任者で管理業務を負わされているが、管理職ではない。「主任」の肩書しかない。それで、何から何までやらせるのである。(まあ、ほぼ自らやってるんだけど。)労使協定を結ぶ際には、職員代表までさせられた。(笑)

 

メンタルヘルスのマネジメントで大事なのは、三つの柱だと僕は考えている。

  1. 本人との信頼関係と切れないFace to Faceの関係の維持
  2. 制度上の整備と基準の明確化
  3. 他スタッフの理解

1に関しては、週1回の面談を継続してきた。とにかく傾聴である。

 

本人の病気の状態を把握し、言葉を厳密に選んで話をする。信頼関係を築くポイントは、傾聴しかない。後、メンタルヘルスに問題を抱えているスタッフに、安易に「頑張る」とか「やればできる」とか言ってはいけない

 

2に関しては、本人が復職の意志を表示し始めてからの準備でも遅くない。本書にもあるが、素人の僕が見てもまだ復帰が無理だろうという時期でも、本人は復帰の意志を表示する。

 

無理な復職意思表示の一番の理由は、経済的な理由が一番大きい。しかし、その際に本人が気にすることの一つに、会社がどう復職を進めてくれるのか?という点である。ここで何か示せるものがあるかどうかは結構重要である。

 

3に関しては、早めの準備が必要だ。メンタル疾患にかかったことのない人や周囲にそういう人がいない人に、メンタル疾患を理解させるのは至難の業だからだ。一番、多いのは「気持ちの問題」と捉えてしまう人たちの多さである。

 

僕は自律神経障害を治療中だ。一種のメンタル疾患と言っていいかもしれない。ストレスにより身体症状が出ている。気持ちの持ちようで治っているなら、薬を飲み続けるわけがない。

 

本書には(Ⅰ)うつ病グループ(Ⅱ)不安障害グループ(Ⅲ)統合失調症グループ(Ⅳ)依存症グループ(Ⅴ)偏ったパーソナリティや自閉症スペクトラムの問題 と5つのグループが出てくるが、大事なのは「疾病」として捉えることだ。

 

どいうことかというと、気分の問題ではどうにもならない病気であるという点を、いかに他のスタッフに理解させるか?そこにかかってくる。本人にだってなんでそうなっているのか分からないのである。それを外野からとやかく言われることは、再発のきっかけにもなりかねない。

 

休んでいる個人を挙げて、皆に話をするつもりはないが、メンタルヘルスの問題をきちんと理解してもらう機会を作る必要があると思う。まあ、そのためのネタ本でもあったが、ちと内容がマネジメントよりだったので、もう少し違う本にもあたってみたいと思う。

 

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