ボンヤリズム

Life is the dancer and I am the dance.

【読書】頑張らなければ、病気は治る

 

頑張らなければ、病気は治る

頑張らなければ、病気は治る

 

 

著者の動画は良く聴かせてもらっている。ファンというわけではないが、メンタルヘルスの一つの情報源としてしている。

 

お世話になっているが、この本は二つの意味で誤解を生みやすい。

 

  1. 病気は治らない病気もある
  2. 頑張らないという意味が伝わりにくい

 

本文中に白血病の少女との関わりの話が出てくるが、やはり最後は亡くなっている。僕も病院で病気の方をたくさん診ているわけだが、治らないものは治らない。

 

しかし、治る病気があるのも確かだ。治療として薬を飲む、点滴を受ける、手術をする、化学療法を行う、放射線療法を行うなどで治る病気もある。障害が残っても、その障害とうまく付き合いながら生活が可能になるにはリハビリも重要な役割を担っている。

 

そうした治療や障害において、否認・受容などのキューブラー・ロス氏の提唱する5段階は確かに順序は別としても、存在するように見える。そういう意味で、この本の頑張らないという主張は、あくまでもメンタルの側面から病気をとらえた場合ということになる。

 

なので、タイトルは変更する必要がある。「治らない病気もあるけれど、頑張らないというメンタルで病気と付き合えば苦しみが減る」とか。(笑)長すぎるし、売れないだろうけど。

 

仏教では四苦ということがうん千年前からすでに言われていて、受け入れるしかない現実として指摘されている。それが生老病死である。

 

生きることは苦しい。老いることは苦しい。病になることは苦しい。死を迎えることは苦しい。しかし、これらからは逃れられない。人間の性であるから。

 

こうしたことが諦観として受け入れられるかどうか?という部分に関して、この本の中で語られる内容がかなりかぶる。仏教はもうすでにメンタルに関しては、ほぼ完ぺきな理論に達しているのかもしれない。

 

Life is the dancer and I am the dance.